大江洋服店blog

大江洋服店作製日記

2012.01.29 Sun ■京にて

今に続く日本の歴史。それにふっと触れる。
それも思いがけず。


京都に足を運びました。Ryoの母方の祖母の50回忌。故人が仏様に変わる節目の時で、法事というよりも、お祭りと捉える場合も多いとか。親族総勢30名ほどが連れ立って、親族旅行を兼ねた参拝に参りました。いつも法事などの行事に参加すると、家族のルーツを考えて、それで、今の自分を考えます。


参拝のあと、引き続き旅行へと向かうみんなに別れを告げて、
私たちは少し付近を散策しようと。
久しぶりに履いたヒール。足が悲鳴を上げるほど続く長い上り坂をぐんぐんあがって。
幕末維新から文明開化の明治。近代の日本の礎を築いた先人の思い。
まさか、このタイミングで、このような経験が出来るとは思っていなくて、
そんな世界にどっぷりと浸りました。
それで、Ryoの祖母はとてもいい場所に眠っているんだなと思いました。


最後に京の迎賓館とも言われたという、明治42年に建てられた、
華麗なる歴史の面影が色濃く残る素敵な長楽館でおいしいコーヒーを頂きました。
この建物を最初に見たその時に、”今日の最後に絶対行こう”と誓ったのです。
大正解でした。


201201292250561e2.jpg


201201292222204d7.jpg


20120129225119fdb.jpg


それで、やっぱり今の、そしてこれからの私たちの事を思い、
なんだか楽しい気持ちになるのです。
うー、足がいたいーーー。

2012.01.27 Fri ■アトリエ臨時休業のおしらせ

明日、1月28日(土)は法事の為アトリエ臨時休業とさせて頂きます。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。



2012.01.26 Thu ■T氏からの便り

例えば小さなトランクを一つだけ持って。空港でチケットを取って飛行機に乗り込んで。どこに泊まるか、どこへ行くか、何をするかなんて、ノープランで。インターネットで検索なんて野暮なことはせずに、目に入る今の情報だけを頼りに彷徨い歩くのも悪くない。そんな事をやりたいなー。


そこまで自由な感じではないけど、それに近いことをやったことがある。
その時はまだ近い将来ジーンズを作るなんて夢にも思わなかった。
ゴールデンウィークも間近で、どこも予約でいっぱいだったけど、
なんとなく、香港に行こうと思い立って、
なんとか泊まる場所と往復の飛行機を確保した。
今思えば、よくRyoがOKを出したものだなー。
でも、条件のいいチケットは既に確保できる時期じゃなかったから、
どんなルートだったか忘れちゃったけど、どこかでトランスファー。
乗り換える飛行機も、その場所も全然分からなくて、広い空港内を右往左往。
日本人を一人も見なかった。のどが渇いても元通貨なんて持ち合わせてなかったから
あの時はさすがに不安になったけど、ちゃんと目的のホテルにもたどり着いた。
本当に何も下調べをしてなくて、観光らしい観光スポットも全然知らずに行っちゃったけど、
ネオン輝く香港の街並みを看板をよけながらオープントップバスにも乗ったし、
女人街も歩いたし、百万ドルの夜景を見ながらクルーズもしたし、
上海カニも食べたし、朝食はローカルなお粥屋さんでお粥も食べた。
チョンキンマンションだけは見たくて、沢木耕太郎の世界と全然違うーと思わず叫んだ。
どでかい液晶画面がそびえてた。
情報が何もない状態でも、ちゃんと観光っぽい事を堪能できたあの旅行は楽しかったけど、湿気と暑さには参った。言葉ももちろん全然チンプンカンプンだったけど。


そんな事を思い出しながら、ふらりとまた飛行機にびゅーんと乗って行ってみたい場所が漠然とあるけれど、最近良く思う。いいな、とか、やりたいな、とか言ってる時点では、まだまだ全然本気じゃないよな、って。だって、本気だったら、そんな風に思う前にもう行動してると思うもの。だから、私の”やりたいなー、いってみたいなー”は、ただの妄想に過ぎないのです。


そう思わせたのは、彼の写真がかっこよすぎたから。
実際に行動してる姿がかっこいいと思うから。
「一人ワールドツアーしてくる」と言ってくれた通りに、
私たちのアイテムを身に着けて元気そうな姿を見ることが出来て幸せです。


20120126205003757.jpg


20120126205032d1b.jpg


20120126205051111.jpg


20120126205111677.jpg


20120126205132ef3.jpg


20120126205353e8e.jpg
special thanks to Mr.T!


今日は一宮も雪がパラついています。
一番やりたいことをやりながら今日も過ごしています。

2012.01.24 Tue ■江戸・明治・大正・昭和とか好きワード

1907年 明治40年に北海道に生まれ、のちに文芸評論家となり自身の名前の賞まで出来た亀井勝一郎さんという方がいらっしゃいますが、その方が言いました。
「読書とは、著者の魂との邂逅である」


「邂逅」を”かいこう”と読む事も、亀井勝一郎さんの事も、
今知ったのですが、世の中には、そしてそれを築いてきた歴史には、
自分が知っている事よりも知らない事のほうが遥かに多い。
多すぎる。


最近私たちを夢中にさせているのは、歴史です。日本の。
学校じゃ教えてくれなかった幕末から近代史までの知らなかった歴史。
だからなおさら面白いの。
んー、また読みたい本が増えちゃった♡


今日は寒いから、寒すぎちゃって指先もいう事を全く聞いてくれないから、
この時間以降のアトリエの作業が無理っぽいけどもー。
あったかい場所でおいしいコーヒー飲みながら
ゆっくり読書でもしたいよぅ!
201201241954498da.jpg


2012.01.23 Mon ■Wabash and hickory

Ryo's
20120123131431fcd.jpg


Mr.E's
special thyanks!
20120123131333eec.jpg


20120123131503986.jpg


Mr.T's
special thanks!
20120123131406971.jpg


201201231315308b6.jpg


Mr.Y's
special thanks to !
2012012313155642e.jpg


2012012313162188f.jpg


2012.01.21 Sat ■ざわつくあたま

また頭がザワザワしてきた。
キーワードを覚書でつらつら書くけど、最早、意味が分からない。
だのになぜ、こんなにもワホワホするのでしょう。
そうか、意味が分からないからなんだと今分かりました。
最近ブログを書きながら、その最中に分かる事がいっぱいあるよ。


というか、最早。最中。
この「最」の字がまたまた気になって、
脱線して調べてみたらちょっと怖かったよ。


又という漢字は、右という字の元の字形で、右手の指を出した象形文字です。
取という漢字は、左耳を右手で切り取る字形の字なのです。だから取るの意味なのです。

古代、戦争の際、討ち取った証拠に左耳を右手で切り取り、耳の数で戦功を数えたのです。

また、最も多く功績を上げた者のことを『最』といい、『取』の上の『日』は、沢山の耳の入った袋の象形なのです。
引用 : 漢字起源と字解




そうか、脱線しまくってるから頭がザワザワするんだね。
201201212222184b4.jpg


「あかん、オレ。色メガネかけてたわー」
と豪快に笑いながら言うRyoのセリフも訳が分からなくて、
ついついメモを取りました。


ワホワホするのです。

2012.01.21 Sat ■Messenger Bag カスタム

2008年7月に作ったコレは、
そのひと月後にはステンシルが入り、
それで今2012年1月にはこんなんです。
一番初めに使っていた懐かしの20番生地のダック。


20120121010721e12.jpg

それが終了して、次に81番生地のダックが終了して、今は3代目ダックの95番生地。


必要なものを無造作に詰め込んで、時に詰め込み過ぎて、
どこへ行くにも意識せずに一緒に過ごしたマイ・メッセンジャーバッグは
言葉にする必要もないくらい、あちこちボロが来ています。
でも、直そうと思う気にもならなければ、新しく持ち替えようとも思いません。
ズボラなのもあるのかもしれないけれど、きっと気に入っているんです。
自分が思う以上にきっと。
ショルダーがいよいよちぎれちゃったら、そしたらその時考えます。


今回頂いたオーダーのメッセンジャーバッグは
3種類の生地を使用しました。
20120121011641f8e.jpg


色々なカスタムが盛りだくさんで、完成デス。
front
20120121011757a09.jpg


back
2012012101173132a.jpg
special thanks to Mr.S!


是非ショルダーがちぎれそうになるまで、ご愛用頂ければ嬉しいです。

2012.01.19 Thu ■感慨一入

「ひとしお」という言葉の意味は、”より一層増す”という意味だけれど、その正しい語源を今知りました。
染物を染料につける回数をひとしお(一入)と言い、一回浸すごとに色が濃くなり鮮やかさを増すことから平安時代から使われてきた言葉なのだそうです。てっきり「塩」かと思ってた。だって、いつか見たお料理番組で、塩を一つまみ入れることで味にぐっと深みが増すからヒトシオと言うのよって言ってたんだもの。


お料理は好きです。下ごしらえを丁寧にしながら、化学的な調味料は使わずにじっくり時間をかけておいしい物を作りたい。そう思うのですが、なかなかそうはいかずに、それどころか最近はほとんど冷蔵庫が空っぽです。だから久しぶりに頂いたおいしいお料理に思う存分胃袋も心も満たされた昨日。嬉しいお誘いを頂いてお腹がはちきれそうになりながら、楽しい時間を過ごしました。


ただでさえおいしいお料理を、ひとしおおいしい物にさせたのは、このお皿に盛られるまでの過程を一つずつ解説して丁寧に教えてくれたソレだって事は分かっているんだけど、もー、すごく楽しくてかっこよくて、おいしくて。こういうのって、大事だなーとそれはそれは感慨ヒトシオ。
おいしいは、イコール、楽しくて、イコール幸せなんだと思いました。


ただ、アイテムを作ってお届けして喜んでもらうんじゃなくて、
例えばお料理に感じた感動みたいな事を伝えていけたらいいな、
そうしたいな、なればいいなっと思ったのです。


20120119012857594.jpg

2012.01.18 Wed ■Mr.J's

たしかこの日も寒かった。
今から行っても良いですか?と連絡を頂いて彼の到着を楽しみに待った。
会うのは確か、クリエイターズマーケットに会いに来てくれて以来だったかな。
彼は良く穿きこまれたジーンズを手土産に持って来てくれた。
早速テーブルの上は彼のジーンズと、ほかのジーンズでいっぱいになって、
それぞれのジーンズを見比べながら楽しんだ。


彼が穿いたジーンズと同じ生地のジーンズを並べてみたら、
同じ生地なのに全然色落ちが違って見えるねーと各々感想を漏らす。
1301XXと1301XX

20120118003051297.jpg


2012011800301683b.jpg


20120118003034760.jpg


会話が弾む中で、彼の次のジーンズを裾上げした。
20120118003130522.jpg


彼は、Ryoが次に自分用に作りたい92番と、
私が次に自分用に作りたい91番の二本を持ってくれてる。
いいなー、なんて意味の分からない事を言いながらカメラを構えた。
こちらは、91番・・・だったっけ?


Lot S9103XX
fabric #91
model S03XX

2012011800295702c.jpg


20120118003114232.jpg
special thanks to Mr.J!


この時1301XXのダメージが少し気になっていたのに、
リペアの話をするのをすっかり失念していたよ。
また持って来てください。お直しします!
それでまた写真を撮らせて下さい。


2012.01.17 Tue ■Mr.S's

「おすすめの生地は何番?」と聞かれると、
基本的に全部おすすめだけどあえて言うならば今は・・・
と一言添えて、答えたりしています。
と言うのも、私たちの中でブームがあったりもして、
その答えが時期によって変わったりする事も多々あるからで。


久しく自分たちのジーンズを作ってなくて、欲しい欲しいと言いながら、
何番で作る?とソワソワしているわけですが、ようやく候補が決まりました。
あとはボタンをどうするか、ステッチをどうするか・・・悩ましいワケでして。


アトリエで直接打ち合わせができるお客様は、好みを聞きながら、直接反物を広げたり、自分たちで穿きこんだ、もしくは色落ちサンプルとしてお客様が持ち込んでくれたお預かりしているジーンズの色落ちを見ながら、これかな?こっちかな?と生地をじっくり決定していくわけですが、遠方のお客様の場合は、生地サンプルのスワッチをお送りして決めて頂く場合が多く、それは国内でも国外でも同じ手順なのですが。


一年ほど前にS氏にお送りした生地スワッチ。
彼がその中から選んだ生地は92番でした。
次にRyoが自分用に作ると決めた同じデニム。
その色落ち写真をメールで送ってきてくれたヨ。


Lot 9202XX
Fabric #92
model 02 with 01XX details

201201170130197fd.jpg


20120117013112dae.jpg


20120117013152308.jpg


20120117013133731.jpg


20120117013042306.jpg


201201170130033a1.jpg


201201170129231ff.jpg


20120117012859cf2.jpg
special thanks to Mr.S!


ちなみに私は次は91番♡
春ごろまでには作りたいデス。